僕の本棚

新•遠野物語

遠野まごころネット被災地支援への挑戦 2011-2013

岩手県遠野市に本拠を構えるまごころネットがいかにして立ち上がり、いかにして被災地を支援してきたかが克明に記された書物。
これまで多くの震災関連の書籍を読んできたが、現地でボランティアの受け入れを中心に取り組んできた組織(?)の視点には新たな発見があった。
実際に遠野市に足を運び、まごころネットの事務所で購入したこの本はAmazonでも扱われていないようだ。
ボランティアを経験した人、いつか機会があれば行きたいと考えている人、その受け入れをすることになるであろう人などには是非とも一読をお勧めしたい。

決していい人ばかりがボランティアに来るのではないが、なかなか捨てたもんでもないのがこの国の現状だと思う。


遠野まごころネット編
荒蝦夷
[PR]



# by bookshelf51 | 2013-11-28 00:36 | 防災

遺体 震災、津波の果てに

防災というカテゴリに入れていいものかどうかわからないけれど、津波直後の被災地の現実を知っておくことは重要なことだと思う。
民生委員や消防団員、市職員や医師会長など災害現場の第一線で対応にあたった人たちが目にした被災地の過酷な現実。
新聞やテレビで報道されることのないこの事実を知っておくことは、いつかこの地を襲うであろう地震や津波に際してきっと役に立つだろうと思いながら読んだ。

   石井光太
    新潮社
[PR]



# by bookshelf51 | 2012-03-11 23:06 | 防災

ずるい考え方

副題が「ゼロから始めるラテラルシンキング入門」とある。
ラテラルとは水平を意味するらしい。
論理的に深く掘り下げていく(もしくは積み上げていく)考え方がロジカルシンキング(垂直)なのに対して、水平的に枠を広げたり、思考の飛躍があるのがラテラルシンキングだそうです。
しかし、ロジカルシンキングとラテラルシンキングは対立的な存在ではなく場面に応じて双方の利点をうまく活用していけばよりよい解決方法が見つかるという提案です。
ネタバレになるといけないのであまりくわしく書きませんが具体的な例をあげるとラテラルシンキングは13個のみかんを3人で公平に分ける方法として「ジュースにする」とか、混雑したエレベーターで行き先階のボタンを押せない状況の解決策としてエレベーター室内だけでなく乗る前の壁に行き先階のボタンを設置するなどの方法を提案する考え方だそうです。
トンチのような気もしますがなるほどと唸らされる部分もあります。
結構すでに採用している考え方のような気もしましたが今後はよりいっそうラテラルシンキングで問題解決にあたっていこうという気にさせられました。
ちなみにこの本はコンビニで購入しました。

  木村尚義
   あさ出版
[PR]



# by bookshelf51 | 2011-11-20 00:29 | スキルアップ

だから楽に走れない!目からウロコのマラソン完走新常識

下半身、とりわけ腰から下の膝や足そのものに焦点を当てた本。
当然のことながら走る人の故障は下半身に出る。
その原因を靴や走り方(走るときの筋肉の使い方)に求め、そこを改善することによって次のステージにいけるという提案。
もっともなことが書かれてあり、実践の価値ありとは思う。
でも著者のようなシューズやインソールの専門店は僕の住む地方にはなく、自分で対応するしかないのが残念といえば残念。


   飯田 潔
   牧野 仁
    じっぴコンパクト新書
[PR]



# by bookshelf51 | 2011-10-29 22:50 | フィットネス

人の痛みを感じる国家

表題は「国家」だが、いくつかの章立てがあり、その多くは昨今のネット・ケータイ文化やIT、バーチャルゲームなどを中心に批判が展開される。
生身のコミュニケーションが苦手になり、社内の用件もメールで済ます人たち。
そんな人が他人の痛みを理解することが可能だろうか。
著者は小中学校からパソコンを排除すべきだと主張しています。
過激な主張にも思えますが、現状を少しでもマシな方向に向かわせるにはそうした荒療治が必要かも知れません。
また、学校にパソコンがあるからといってどれだけ子どもたちがそのことによってパソコンの使用方法を習得しているかは大いに疑問です。
これは小中学校における英語学習と同じですが。

匿名をいいことに過激な中傷を繰り返す人々。
他人の痛みにまったく鈍感な役人や企業。
これらの人が被害者やその家族だったらどう感じるかという視点を持つことが何より大事である。
そう主張しています。
まさに「わが身つねって人の痛み知れ」ですが、それすら困難な時代に突入しているようです。
どうしたらいいんでしょうか?
答えなき時代を時間させる今の世情です。


   柳田 邦男
    新潮文庫
[PR]



# by bookshelf51 | 2011-09-25 22:51 | その他

発達障害に気づかない大人たち

本のタイトルそのものであるが、多くの人が発達障害に気づかないまま大人になっている。
そもそも発達障害という概念が一般化した(?)のも近年であり、それ以前はこれらの人は「変人扱い」されてきた。
「変人」と言わないまでも「ちょっと困った人」や「空気の読めない人」として疎ましがられてきたのではないだろうか。
でもこれらの人が発達障害だと認知されることはほとんどといってよいほどなかった。
それは大人の発達障害の場合
①性格や個性の問題と誤解される
②症状や病態の変化が大きくわかりにくい
③専門医が極めて少ない
という3点の理由によって発見されにくのだという。

第2章で「こんな人は発達障害かも知れない」と具体例が挙げられているが、その項目を見れば逆にほとんどの人が発達障害を疑わなければならなくなるのではないだろうか。
注意散漫、衝動的、感情が不安定、ストレスに弱い、空気が読めない、低い自己評価、飽きっぽい、整理整頓が苦手、計画性に乏しい、睡眠障害(昼間の居眠り)、チック症、依存症、マニア、スポーツが苦手・・・などなど。
一方で大人の発達障害は治せるとも主張されている。
周囲の理解によって当事者がその個性を最大限に発揮できる社会をつくることこそ、当人にも社会にも有益なのだろうが現在の社会はそれとはまったく逆の方向に走っているように思う。


  星野仁彦
    祥伝社
[PR]



# by bookshelf51 | 2011-03-09 15:45 | 障害

アスペルガー症候群 大人の生活完全ガイド

タイトルの通り日常の生活習慣や身内、職場、ご近所づきあいと日常生活を送る上でどのようなことに注意して過ごせばよいかが丁寧に書かれてある。
自分の特性を客観的に見ることができ、自分自身を理解するのに役立つだろう。

「自閉症スペクトラム障害にある人と自閉症スペクトラムに入る人は同じではない」ということをウィスキーの原液と水割りの濃度を例えにして説明している。
原液はもちろんウィスキーであるし、5分5分の水で割ってもウィスキーの水割りである。
しかし99%の水にウィスキーを1%入れたとき、確かにウィスキーが入っていると言えるがその液体をお酒とは呼べない。
自閉症スペクトラムとは明確な境界がなくその要素を持っている状態を表すという説明は直接的でわかりやすかった。

また現在の精神科診療が大きな混乱・変革期にあるということは大変な時代であると思うと同時に大きな前進を勝ち取る時期に差し掛かっているということで希望が持てる気もした。


   辻井正次/杉山登志郎/望月葉子
    保健同人社
[PR]



# by bookshelf51 | 2011-03-02 18:00 | 障害

大人のアスペルガー症候群

アスペルガー症候群の当事者が「どうすれば生きづらさを解消できるか」というヒントを得るために読む本。
またその周囲の人が読むことによってそのひとはなぜそんな行動をするのかということを理解するのに役立つと思う。
アスペルガー症候群がどんな障害でどういった特性を持っているか。
またどう接することがお互いのためによいのかのヒントも数多く具体的に示されている。

周囲とうまくいかないことによって鬱などの二次障害にならないようにすることがとても大切だという筆者の思いが伝わってくる。
自分がもしアスペルガー症候群もしくは高機能自閉症などに該当すると思われる方にはお勧めの一冊だろう。


  佐々木正美/梅永雄二
   講談社
[PR]



# by bookshelf51 | 2011-02-25 22:19 | 障害

図解よくわかる大人のアスペルガー症候群

自分は「ひょっとしたらアスペルガー症候群では?」と思う人が読めば、さまざまな具体的行動(思考)様式や生活習慣から自分の特性を知ることができるかも知れない。
アスペルガー症候群のみでなくLDやADHDなどについても詳細な説明があり学術的なことを平易に書いてあり読みやすい。
アスペルガー症候群は境界が明確な障害ではなく自閉症スペクトラムや広汎性発達障害と呼称されることもあるなど現状の医学的解明点の到達についても書かれてある。
4人の当事者の体験談も書かれてあり、自分を理解し、その後の暮らし方を考える上で役に立つよい本だろう。


   上野一彦/市川宏伸
    ナツメ社
[PR]



# by bookshelf51 | 2011-02-21 23:34 | 障害

発達障害 境界に立つ若者たち

筆者が講師として勤務していたフリースクールA学園で教え子だった子どもたちが抱えていた様々な発達障害。
筆者は正式な教諭でもなければ医学者でもないが、そこで実際に障害を持つ子どもたちと日常を共にした経験によって書かれている内容は発達障害というものを理解する確かな手助けになる。
本書は卒業生に対するインタビューという形式で書かれている。
卒業生の子どもたちが抱える障害は「LD」「アスペルガー症候群」「軽度知的発達障害」「学習遅進」「ディスレクシア(難読症)」などで聞きなれない名前もあるが、同じ症状を持つ子どもたちはまわりに少なくなく存在する。
読み進めると、ふと顔が浮かぶ知人の子どもがいるのも事実である。


  山下成司
    平凡社新書
[PR]



# by bookshelf51 | 2011-02-17 23:39 | 障害

読書記録です
by bookshelf51
プロフィールを見る
画像一覧
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31

メモ帳

検索

ファン

ブログジャンル

画像一覧